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「ミクロ的基礎付け」を物理にたとえると・・・

マクロ経済学のミクロ経済的基礎付け:フォーリー=シドラウスキによる試み(id:himaginary)

すべての商品の市場があらゆる条件下のあらゆる将来時点において存在するという仮定の下で、マクロ経済の現実を単純な集計値で表すことができた。しかし、結果として描き出されたマクロ経済の現実には、幾つか問題となる特徴があった。例えば、競争的一般均衡は効率的なものなので、稼動すれば費用を賄えるだけの生産性を持つ資源が活用されないという状況とは相容れなかった。これでは、失業率や工場や設備の稼働率が大きく変動するという通常良く見られる現象が説明できない。

あー、そうか。近年マクロ経済学の論文では同時にミクロ的な基礎付けをすることを要求されているらしいのだけど、それはそう言う理由から始まったのか。

つまり、間違っているかも知れないけど、物理にたとえると、熱力学や平衡状態の統計力学では粘性や散逸なんかを扱うことができなくて、そう言う問題を扱うにはミクロ的な分子の動力学が顔を出しかつ統計力学的なモデルが必要だったりすることと同じような感じか。ちょうど物理学の数十年前の感じに似ている。

しかしミクロ的基礎付けがなければ論文が掲載されない(らしい)というのはやり過ぎだと思う。むしろマクロだけから議論できることにミクロ過程を付け加えると返って理論の妥当性を下げて、モデルの適用範囲を狭くするだけだとおもう。いくら分子のscatteringを詳細化しても熱力学より理論の正しさが上昇するわけでは無いのとおなじで。

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