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茂木健一郎が最近アツい

私にとってはあまり興味を持てない人だったのだが、最近(特に7月)茂木健一郎がアツい
多分この6月17日の授業で心に火がついたのだと私は思う。

それはそれで良かったのであるが、私は、心理的に大いなる挫折を経験したように思った。池上高志とファカルティ・クラブに歩きながら、ぼくは、「ああ、失敗した、ダメだった」と嘆息した。 これはあくまでのぼくの主観的な印象に過ぎないのかもしれない。とにかく、学生たちの心に火をつけることに失敗したように思った。
このままではいけない、というような沸き立つような感覚、そうだ、ここでないどこかに行こうといういてもたってもいられない気持ち。そのようなことに、学生たちを駆り立てることはできなかったように思った。
ぼくは、池上に言った。「今日の授業は、オレにとって、大きな転機になるかもしれぬ。」

その後7月は「脱藩」をキーワードにアツいエントリを連発している。

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ゆっくりとしたブランドの変化の逆転現象

扇風機がこわれたので電器屋に行ってみるとYAMAZENとか聞いたことのないブランドの扇風機が主流になっている。最近キッチン家電だとtwinbirdをよく見かけるけど、これもちょっと前までは聞いたことも無かった。これらは値段は東芝とか日立とかPanasonicとかとかの伝統的なブランドにくらべて1/2 から1/3くらい、機能は最低限、品質は充分程度、多分日本の会社。

考えると、こういう感じで、価格破壊的なブランドが突如あらわれるということがこの10年くらいでよく見かけるようになった。ユニクロやしまむらもその例だと思うし、いろいろなプライベートブランド商品や1000円ジーンズなんかもその類いだと思う。

70年代から80年代を思い出すと商品は品質は変わらずゆっくりと手の届きやすい価格になっていった。そして突発的により品質の高いブランドがあらわれた。そしてそれも10年20年かけて普及品になっていった。それはインフレの元、メーカは価格をできるだけあげない努力をして、結果としてインフレ率との比で行くとゆっくりとした価格低下をしていたのだと思う。

一方、いま起こっていることは、反対に既存ブランドのゆっくりとした高級品化と、突発的なより品質の低いブランドの登場なのではないだろうか。

同じように解釈を加えるとこれはデフレ環境の下でも(社員の給料を下げるわけにも行かないから)商品の値段を下げることもできず、代わりにゆっくりとした商品の品質向上が起こる。するとしばらくして品質を大きく引き下げて大胆な価格の新ブランドが横からあらわれるという事なのではないかと思う。

とすると、商売をするにあたっては少し無理してでも価格を下げ続けるか、もしもの時のために大胆な低価格ブランドを投入できるようにあらかじめ準備しておくかするべきなのだろう。
(そういえば靴のリーガルはKENFORDという低価格ブランドを用意しているな。)

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タイム語

お前の1960年代を、死ぬ前にしゃべっとけ!

全般に面白かったけど、今日は細部の話。
これの第8章(認証が必要)に面白いことが書いてあった。

親父 タイムの英語は難しいもんなあ。
息子 難しい。単語がもう分からない。
親父 ニューズウイークの単語は分かるんだよ。だけど、タイムマガジンが読めない。
息子 そう、タイム語っていうのがあるんだよ。それは、覚えてても無駄で、その雑誌でしか出てこない単語なんだよ。つまり、タイムマガジンは、アメリカ流の格差社会を象徴するようなコミュニケーションツールなんだよ。難しい単語を使えば、馬鹿なやつは読めないだろっていう、アメリカ知識階級のエリート意識のシンボルなんだよ。
親父 タイムが読めるということが一種のステータスになるわけ?
息子 そういうことだよ。
親父 タイムマガジンが読めるってこと自体がステータス、ザ・エコノミストが読めること自体がステータス。で、エコノミストや、タイムの記事を話題にできることが、ああタイムが読めるんだ、じゃあエリート大学の出身だということかな。エコノミストであれば、オックスフォードとかケンブリッジか、とういう話なんだね。

なるほど。

むかし翻訳版のTIMEを読んでいたことがあった。TIMEの程度はちょうど「日本の週刊誌から金、権力、女の下司な部分を取り除いて高級な部分だけを残してTIMEと同じ程度の薄い冊子を作ったらこんな感じだろう」という程度に過ぎなかった。それなのに「TIMEが読めることが知性の証」みたいな事を言われていたので不思議に思っていた。

で、そういうわけだったのか。翻訳したら普通に分かりやすくなっちゃうのね。日本語はそう言う階級で分断された言葉とかってないから。


(12日追記) ついでに名前の挙がっているThe Economistは、私はJbPressの翻訳を読むだけだけど、翻訳をとおしてさえ内容の程度の高さがわかる。確かに山形浩生が言うとおりだ。

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