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タレブの投機戦略

市場の動きはほぼ完全市場で説明できる。つまり予測できることは必ず現在の価格にすでに反映されているので、将来の値動きは予測できない。

もし仮に市場に完全でない、つまりバイアスが存在すると予測が効くと言うことなので、それがどんなに小さなバイアスであってもそれを使って巨額な金を稼ぐことができる。(そしてその結果としてそのバイアスが価格に反映されて(裁定されて)消える。)

とすれば、人間にはいろいろな認知バイアスがあるのだから、そのバイアスの揚げ足を取って大もうけ出来るはずである。例えば自惚れバイアスを取り上げて儲ける事なんて可能なのだろうか。

で、まさに「ブラック・スワン」のタレブの投機戦略はそれだったことが、マルコム・グラッドウェルの新刊「ケチャップの謎」を読んで分かった。

タレブに対照するかたちで出ているニーダホッファーはまさにその自信過剰の例でマーケット暴落時に2度失敗している。対して、タレブの戦略というのはこの手の自信過剰なプレーヤーたちが自信過剰故に転ぶその瞬間を何年も網を張って待ちかまえる蜘蛛のようなものなのだ。

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