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工学部の志望者は10年で半減

大学工学部:志望者10年で半減 来春大急ぎで組織改変へ(MAINICHI-MSN)

 文部科学省の学校基本調査によると、95年は57万4000人いた工学部志願者は、05年に33万2000人にまで減少。逆に医・歯・薬学部は同23万9000人から28万5000人に、看護・医療・保健学部も5万人から11万人に倍増している。医療系学部は理学療法士などの資格が取れるため、就職を見越した受験生が殺到する状況だ。

資料として。

理系は生涯賃金が文系にくらべて低いと言う話だし、敬遠されるのはまあ当たり前だろう。また人口当たりの工学部卒は現状では欧米にくらべて2倍程度いるのでだぶつき感があったとしても不思議ではない。(061116訂正)

理学部はどうなんだろう。私の予想としては減って無いと思うけど。

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TeX出力を印刷所に持ち込みたいときは

1,TEX原稿を印刷業界で持てあましている件(M.C.P.C)

2,TeX入稿についての誤解 (Okumura's Blog)

3,「TeX入稿についての誤解」についての誤解(M.C.P.C)

4,TEX原稿を印刷屋さんで集版できないというお話(M.C.P.C)

取りあえず、教訓はTeX入稿を請け合うところに頼むか、PDF/X1-aにすればいいけど、それでもどちらも確実ではないということかな。個人的にはTeXもPostscipt族(含PDF)もやっぱり嫌だなと思いました。複雑すぎる技術と言うのはいつもガタピシするし、頭のいい人を浪費する。

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良くある誤解

私の人生で2、3度しか会話に出た事が無いけど、出た時は必ず覚え違いをしていた人が居た話題。

誤解1、物が暖まるのは赤外線だけである。可視光線は熱を生まない。

可視光線でもマイクロ波でも吸収される限りは熱になります。
吸収は物体の性質と波長によって決まりますが、
細かい事は抜きで吸収されるかどうかだけが問題です。


誤解2、紙の長辺を二つ折りにした時、もとと相似になるのは黄金比。

黄金比は 1 : (1+√5)/2 で、正方形を切り出した余りが元と同じになる形です。
二つ折りで相似なのは 1 : √2 です。これを白銀比(Wikipedia)と言うことは知りませんでした。

ちなみにA4に近いアメリカのレターサイズは 8.5 : 11 inchであり、比は1.29。これを二つ折りすると比は1.54でどちらも黄金比1.62とは異なります。リーガルサイズは8.5 : 14 inchで比は1.65 で黄金比に似て無い事もありません。アメリカだけ国際標準を無視しているのはいつもの事です。

そのうち思い出したら同様の話題を追加したいと思います。

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Allen Brain Atlas

MicrosoftのPaul Allenの寄付を元にして作られた脳アトラス。

2万もの遺伝子が脳のどこで発現しているかをほとんど細胞の解像度でマップしている。ネズミだけど。本当に役に立つようにと計画を練っただけの事はある。ソフトの作り込みもよいし、なによりデータを完全に無償でネットに公開している所がよい。

どんな物かはまずはチュートリアルを見てみて下さい。

ところで、このデータがあれば全ての領野の区分を画定することができると思うんだけど誰かすでにやっているだろうか。そうで無くて時間があればやってみたいけど。

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知能の設計図はDNAの蛋白をコードしない領域にある

知能と言うのは、脳の結線と言う空間的形態の形成と、種々のニューロンの振るまい(どういう刺激が与えられたらどんな反応をするか)のルールとして実装されている。そして、そのプログラムはDNAのタンパク非コード領域にあるのではないか、と以下のように書いた。

040109: 細胞核はコンピュータでありそのプログラムは非コード領域である

051012: 脳の結線やニューロンの振るまいは非コード領域に書かれている

で、その証拠が見つかってちょっと興奮しました。

An RNA gene expressed during cortical development evolved rapidly in humans,
Pollard KS, Salama SR, et al., Nature. 2006 Sep 14;443(7108):167-72.

RNA geneというのはRNAだけつくり出す、タンパク質をコードしないDNA配列のことね。

この研究ではまず、チンパンジーを含む哺乳類のあいだで高度に保存されているゲノム上の領域の中で、人間だけが違っている領域を見つけだして、これを「人間で加速している領域」(HAR, human accelerated regions)と名付けている。つまりゲノムの中で人間が他の動物と違うところを探しましょうということね。そしてHARの中もっとも劇的に変化した物をHAR1と名付けてこれを調べたところ、これは妊娠7-19週のCajal-Retzius細胞に発現していることが分かったという話。

これは面白いですよ。新皮質の層構造は神経細胞が順に引っ越しをしてきて出来上がるんだけど、Cajal-Retzius細胞というのは新皮質の第 I 層にずっと居て、引っ越してきた細胞をそこで停止させる働きがあると考えられていて、ここに変異があると言う事は新皮質の構造に何か変化があるってことですよ。7-19週はちょうどcortexの形成時期らしいし。

ついでにこのRNAはなぜか、卵巣と精巣にも発現するらしいですよ。って、面白いけど意味が分からなくなったよ。

さらに、面白い事に49個見つかったHARのうち96%はタンパク非コードDNAであるらしいです。これはまさに040109で言った通りのことなわけです。

蛇足:ところでRNA断片の折り畳みを
(((((((.....))))).....))[[[[[.(((.(((....))).)))
こんなふうに表記する方法があるんだねえ。なんかlispみたいだ。

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