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本が増える

最近凄い勢いで本を買っているな。2、3日に一冊くらい。小説ならどって事ない数だけど専門書でこれは我ながら驚く。

むかし、教授たちの部屋とかに壁面いっぱいに本があるのをみて「これを全部読んだはずがない、飾りか?」とかちょっと思ってました、ごめんなさい、この勢いだと自分も早晩そんな感じになりそうです。

秘密はこういう事だ。どの人の本をとってみても、他の人も書いているような事しか書いていない。特に専門書だと。結局読むのはその本にしかない数ページから数十ページだけなのだ。だから読むのがどんどん速くなる。仮に全部読んでも、知っている事だから読むのは小説よりも速い。

学生の頃は書いてある事がuniqueでないとしても、何も知らないから全部読まなければならない。で、やっと私も知識の前線まで辿り着いたと言う事だ。

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情報圧縮仮説から導き出されること(前頭前野版)

新皮質の機能は情報圧縮であり、特に前頭前野(PF)は百数十ms以上数秒以下程度の時系列についての情報圧縮に特化しているというのが私の仮説である。特に前頭前野背外側部(dlPF)が圧縮の対象にするのは感覚情報と自身の行動であると仮定している。この考え方の論理的帰結について演繹してみよう。

時系列の情報圧縮とは時間的な規則を発見して短い符号を生成する事である。たとえば事象Aの2秒あとに99%事象Bが起こるとしたら、事象Aの時点で事象Aを表す符号を出力し、事象Bが起きれば何もせず、Bが起きなければ事象Bがない事を表す符号を生成すればよい。

この作用を行うために

1、事象Bが起きるまで事象Aが起きた事の情報を保持しなくてはならない。従っってPFには数秒程度の記憶能力が生まれる。
2、未来の事象と相関した過去の出来事についての記憶はそのまま未来の予測とみなす事もできる。数秒の未来の予測機能が現われる。
3、事象Bが起きた時間が2秒からずれた時もそれを表す符号を出力しなくてはならない。従ってPFには時間を計る機能が生まれる。
4、結果として出力の一部は事象の因果関係の異常や時間間隔の異常、時間的規則性からのずれなど、異常を検出した信号とみなす事ができる。

特にdlPFは外界の事象と自分の行動のあいだの時間的関係に特化している。すると

1、外界に今までないような因果が生じた時、異常の検出をする。
2、自分のsequentialな行動のexecutionがなんらかの理由により失敗した時それを検出する。
3、外界の事象に対していつも通りの行動をしなかった事を検出する。
4、自分の行動に外界の事象がいつも通りに反応しなかった事を検出する。

これらの検出は新しい事態への対応、新規の学習、自己モニタなどに利用されることだろう。
このように、短期記憶、外界や自己の異常の検出、新規学習などのPFに関与しているのではないかと言われている機能のほとんどは単に情報圧縮と言う一つの仮説から導き出す事ができる。

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